お読みいただきありがとうございます。
もし、このブログに初めてお越しの方は、まず下記の記事から読んでいただくことをおススメします。

この記事は筆者の体験をもとに書いていますが、日時や細かな状況など、個人を特定される恐れのある事柄にはフェイクが混ざっておりますことをご了承ください。


9カ月ぶりのブログ更新

前回このブログに記事を書いてから、約9カ月ぶりの更新となりました。
気がつけば、2021年も2月を迎えておりますが、私もどうにか生きております。


久しぶりの更新を思い立った理由は、年明けからいくつか記事へのコメントを頂いたからです。こんな不名誉、かつ場合によっては他人様を不快にさせるようなブログでも、読んでくださる方がいらっしゃるのはありがたいことです。
コメントを頂けたことで、私自身、自分の犯した罪を思い返して再度反省し直すこともできましたし、それ以外にもいろんなことを深く考えるきっかけをもらいました。
ストレートなご批判、応援、共感…と内容は様々でしたが、どのコメントにも、自分の起こした事件について再考し、自省する機会を頂けました。おかげさまで、今のところ再犯することなく生きております。
あらためまして、コメントを頂きましたみなさまに感謝申し上げます。

まずは、この9カ月間の私の生活事情の変化について書きたいと思います。


ここ9カ月間の生活事情

就職活動の状況

結論から先に申し上げますと、未だ正社員としての内定を頂くには至っておりません
成功談を求めてこの記事を見られた方には申し訳ありません。
厳しいですが、これが現実なのだと思っております。

就職活動を始めてから、すでに350社以上の企業に応募しました。
以前書いた記事(>>>逮捕で失ったもの、残ったもの)で80社受けたと書いたことがありましたが、あれから+270社くらいになると思います(途中から正確に数えるのを諦めてしまいましたが、転職エージェントのマイページにのこっている履歴を見ると、おおよそそんなところです。)

こうした結果になっているのは、もちろん逮捕歴が大きな要因です。
ですが、転職活動を続けるうちに身に染みたのは、自分がいかに「市場的価値」が低いかということです。
ニッチな世界にいたので覚悟はしていましたが、想像以上でした。
例えは悪いかもしれませんが、大学受験をするのに副教科の点数ばかり高くて、肝心の英語とか数学とかは並みかそれ以下…というところでしょうか。
それにプラスして逮捕歴があるわけですから、絶望的というわけです。

ただ、これは私という逮捕経験者の一事例であって、しっかり社会復帰されている方もいらっしゃいます
このブログでも、キリオさんのブログはご紹介しました。
また、ツイッターで知り合った方の中に、逮捕から社会復帰を果たされた方もいらっしゃいます。
やはり最短で社会復帰を目指すならば、このように成功されている方の例を参考にしながら、再就職を勝ち取るのがベストだと、今でも思っています。

ちなみに、コロナの影響は少なからず受けていると思いますが、コロナ前に就職活動を始めたわけではないので比較はできません。
WEB面接が多くなり、交通費等の負担は減りましたが、回線の不具合などで途中で切れてしまったり、あるいはこちらの熱意を伝えにくかったり…といったことは経験しました。


経済的状況

こちらも結論から申し上げますと、貯金が底をつきました
財産を全部処分したうえで、弁護士費用・示談金などの必要なお金を支払い、残った貯金と失業給付で何とかしのいできましたが、もちろん限界が来ます。

こういう状況ですので、アルバイトをしています
アルバイトの面接だけでも、7つくらい受けました。
以前の記事(>>>逮捕後の生活の必要なもの)で、アルバイトよりも転職活動に専念すべきと書きました。
基本的にそのスタンスは変わらないのですが、私はすでに転職活動に掛ける時間を十分にもらってきました。
転職エージェントさんのお世話にもなりながら取り組んだにも関わらず成功できないのは自分の力不足であると痛感しましたので、正社員への転職活動についてはある程度ケリをつけました(完全にやめたわけではありませんが)。

ちなみに9カ月前に夫婦で済んでいたマンションは引き払い、今は私の実家にいます。
両親に最低限の生活費を払っていますが、もちろんアパートを借りるよりは断然に安いですし、いろいろ助けてもらっています。
妻もパートを掛け持ちして働いてくれています。
こういう状況の中で、私もいつまでも無職でいるわけにはいきませんでした。
今は何とか最低限の暮らしを維持しつつ、私の稼いだお金はできる限り妻のために使うか貯金に回そうと頑張っています。

精神面での変化

アルバイトを始めたことは、私の精神面には好影響でした。
毎日毎日求人とにらめっこをし、面接の準備をし、大量に送られてくるお祈りメールを開封するのは、自業自得とはいえ辛いものがありました。
何より、働いてもいないのに毎日飯を食っている自分が情けなく、家族に申し訳ない気持ちで一杯でした。

もちろん、今働いていると言ってもアルバイトですし、遠い先の見通しは何も立っていません。
将来的な不安は何も解決されていませんが、不器用な私には、こうしてとりあえず社会に一歩踏み出すことが必要だったのかもしれません。

ですが、社会に出るということは、再犯のリスクを増やすということでもありました。
ここまで自省・自制してきたつもりですが、いつの間にか、普通に社会生活を送り始めている自分がいました。
そんなとき、タイミングを計ったようにこのブログにコメントをいくつか頂きました。
まるで、「ちゃんと社会に出る覚悟はしたのか?」「二度と同じ過ちをしないと誓えるか?」と問いかけられているようでした。
コメントを頂いたことで、再度、自分の過去の記事を読み直すきっかけももらいました。
そして、もう二度とあの時の自分には戻らないという気持ちを強くすることができました。

そうしたこともあり、またこうして記事を書いております。
今、この記事を読んでくださっている方、このような自分勝手な理由に付き合わせてしまい、申し訳ありません。


実名報道の影響について

さて、最後に実名報道の影響について書いてみたいと思います。
これは私自身の変化ではないのですが、実名報道の当事者の一つの事例として参考になることがあればと思い、書いてみることにしました。

私が実名報道に至った経緯は、下記記事ですでに触れました。

状況を要約すれば、地方版ではありましたが新聞・テレビなどで報道され、複数の個人ブログにそれらの記事転載を元にした記事を書かれました。
実名で検索すれば、検索の1ページ目にそれらがずらりと並んでいる状況でした。
ツイッターやFacebookはやっていませんでしたので、それを特定されることはありませんでした。

前回の記事から9カ月が経った今、実名検索だけでは1ページ目には上がってこないようになりました。
もちろん、実名+「逮捕」や実名+「地名」などで検索するとすぐヒットしますが。

ということで、調べる気がある人が調べればすぐに逮捕の事実が出てきますので影響は続いていますし、この先も永遠に続くと思いますが、少しずつその影響は薄れているように思います。

逮捕当初は逆SEOなどの措置を講じることも考えましたが、結果としては時間の経過とともに検索順位は下がっています。
これは、ツイッターやFacebookに飛び火しなかったことや、私の名前がそれほど特殊でなく、割と同姓同名の人や似たようなお名前の人がネット上に存在することなどの条件が重なっていることも要因だと考えられます。
以上、個人的な体験談にはなりますが、ご参考までに。

駄文・長文、失礼いたしました。