お読みいただきありがとうございます。
もし、このブログに初めてお越しの方は、まず下記の記事から読んでいただくことをおススメします。

この記事は筆者の体験をもとに書いていますが、日時や細かな状況など、個人を特定される恐れのある事柄にはフェイクが混ざっておりますことをご了承ください。

逮捕後の生活を支えてくれるもの

逮捕されると、当然のことながらいろいろなものを失います。
筆者が逮捕後に失ったものについては、別記事で書きましたのでそちらをご覧ください。

しかしながら、それでも生きていくという決意をしたならば、どうにか生きていかねばなりません。
そのときに、絶対に捨ててはいけないものは、残ってくれた人とのつながりだと思います。
何より、一緒にいてくれる人がいるというだけで、生きていくことはできます。
迷惑はかけまくると思いますが、その借りは一生かけて返していくしかありません。
というより、迷惑をかけずに生きることをあきらめるべきだと思います。
迷惑をかけ続けて、それでもどうしたら今後の人生を一緒に過ごしてくれるのかを考えるべきです。

また、ツイッターやSNSなど、今の時代だからこそつながることのできるネットワークがあります。
私も逮捕後に、人生をやり直すためのアカウントを作りました。
ツイッター上には、それぞれのご事情がありつつも、逮捕経験者の方が前向きに生きようとしている姿をリアルタイムで見ることができます。
そうした姿を目の当たりにするだけでも、自分も同じように生きていこうと思えます。
そして、時折、自分の状況をつぶやくと、気にかけてくれている人が必ずいて、励ましてくれたりします。
ときには、同じような境遇の人からアドバイスを求められたりもします。
見知らぬ人とは言え、自分を必要としてくれる存在がいることは、ささやかでも生きていく支えになります。

別記事でも書きましたが、逮捕後の生活に思い悩んでいる人は、そうしたインターネット上でのつながりを見つけてみるべきです。
孤独にならないこと。これが、逮捕後に生きていくための一番大事な条件だと思います。


逮捕後の経済事情

とはいえ、きれいごとばかりで生きていけるほど、世の中は甘くはありません。
お金を稼がないと生きてはいけないわけで、再就職する必要があります。
再就職については、いつかまとめて記事が書ければと思っています。

ただ、筆者のように逮捕と同時に懲戒解雇と実名報道までされてしまった場合、そう簡単に再就職できるわけがありません。

→筆者の実名報道と懲戒解雇の体験談を知りたい方は、こちらの記事から
>>>釈放後の試練ー実名報道と懲戒解雇

とにもかくにも、当面の生活費を工面しなければなりませんでした。
筆者は、とにかく手元にあってお金に代わりそうなものは、全部売りました。
まず、車を売りました。趣味で持っていたゲーム機やらソフトやら、アーティストのグッズやら、断捨離のごとく売り払いました。
前職での勉強のためにため込んでいた書籍類も、全部お金に換えました。
それでも弁護士費用を支払ったらほとんど残りません。
やむなく、親から大きな額のお金を借りました。

在宅での取り調べなどが続いていると、田舎に引っ込もうにも引っ込めず、家賃もかさみ・・・といった事態も考えられます。
また、国民健康保険料や国民年金の支払いものしかかってきます。
会社に属しているということがどれほどありがたいことだったのか、そのときに気づくこともたくさんあります。
逮捕されることで、これまでの生活では大して意識していなかったことが、多くの出費となって苦しい経済状況をより圧迫してきます

それでも社会復帰に専念する時間を作るべき


懲戒解雇の場合、失業給付がもらえるまで3カ月以上かかります。
まったくお金が入ってこない中で、どうやって生きていくかを考えないといけません。
ここからは筆者の個人的意見になりますが、もしも運よく、あなたの家族で経済的に支援をしてくれる人がいるなら、甘えるべきだと思います。
親兄弟に迷惑をかけたくないと思うでしょう。
しかし、例えばアルバイトをしながら生計を立て、正社員への転職も同時並行で行う…というのは、個人的には無理があると思います。
なぜなら、捕経験者の就職活動は精神的にも体力的にも、想像を絶するほどのエネルギーを要するからです。
特にあなたがまだお若いのであれば、再起を目指して社会復帰に集中できる環境を確保するべきだと思います。
周りの人にかけた迷惑は、無事社会復帰を果たしてから、一生をかけて返していけばいいのですから。

そして、絶対に二度と迷惑をかけるようなことをしないこと、再犯をしないことです