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この記事は筆者の体験をもとに書いていますが、日時や細かな状況など、個人を特定される恐れのある事柄にはフェイクが混ざっておりますことをご了承ください。
盗撮は心の病気なのか
盗撮に手を染めてしまってから、ネットニュースなどで盗撮・逮捕という文字を見ると、人知れず敏感に反応してしまっていました。
もしかすると、次に逮捕されるのは自分かもしれない・・・そんなことを思いながらも、やめられない自分がいました。
犯罪行為であることは十分に理解しながら、それでもやめられないという点では、盗撮は心の病気なのかもしれません。
もちろん、病気だから許されてよいとか、大目に見てほしいとか、そういったことを言いたいわけでは全くありません。
ただ、盗撮行為を働いてしまう人の心理の裏にはどのような問題が潜んでいるのか、それを冷静に分析してみないと再犯は抑制されていかないのでは、とも思います。
そうした部分を自己認識するためにも、もし盗撮加害者に一度でもなってしまったなら、心療内科を受診すべきだと思っています。
心療内科を利用するメリット
別記事でも書きましたが、盗撮行為をやめるための第一歩は、その事実を正直に誰かに打ち明けることであると思っています。
自分の犯罪行為を告白することは、自分自身の人としての価値を大きく貶める行為であり、難しいことでしょう。
しかし、被害者の方は理不尽に、そして一方的に尊厳を傷つけられているのです。そのことを自覚して一歩を踏み出せない限り、再び犯罪に手を染めてしまうのではないかと思います。
とはいえ、家族に話すことがためらわれるというのであれば、まずは心療内科を受診してみることも方法の一つではないかと思います。
筆者もはじめ、家族から心療内科の受診を勧められたときには、抵抗がありました。
しかし、逮捕され、懲戒解雇され、失うものなど何もないわけですから、ためらっている場合ではないと思いました。
結果的には、受診してよかったと思います。
まず、相手が専門家であることで、家族に話す感覚や取り調べで警察の人に話す感覚とは違い、少しずつ、自分の話しやすいことから順に話すことができましたし、先生もうまく聞き出してくれました。
また、血液検査をして、甲状腺ホルモンなどの異常も調べてくれます。
筆者は利用していませんが、発達障害の検査などもしてくれます。
アスペルガー障害のある方は、一つのことにはまり込んでしまう傾向も強いらしいので、場合によっては解決への有効な手段になるそうです。
また、盗撮は、性犯罪でもあります。
最近は高齢者の性犯罪も増えているようで、人は生きている限り性的欲求を捨てることはできないのかもしれません。
どうしても抗えない欲求と直面してしまったときには、薬に頼ることが必要になるでしょう。
ただ、筆者の場合は、性的欲求だけで盗撮行為を続けていたわけではありませんでした。
むしろ、性的欲求だけであれば、やめることも治療することも簡単なのではないかとすら思います。
盗撮に成功したときの快感は、ギャンブルで当たったときのような気持に近いのかもしれません。
見てはいけないものを見ている背徳感は、秘密を持ちたいという、性的欲求とは違った欲求が働いているようにも思います。
結局は、そうした自分の弱さと向き合い、盗撮に依存しない自分を毎日作っていくしかないと思います。
そのために、定期的に心療内科を受診することは、筆者にとっては有効な手段でもあります。
マラソンをしているときに、次の電柱までがんばろうと思うのと同じように、次に先生に会う時までまっとうな人間でいようという、ささやかな目標を持てることは大きいと思います。
もちろん、人によって解決の方法は違うと思いますが、もしあなたが盗撮行為を本気でやめたいと思ってこの記事を読んでくれているとしたら、少し勇気をもって心療内科の扉をたたいてみてはいかがでしょうか。
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