お読みいただきありがとうございます。
もし、このブログに初めてお越しの方は、まず下記の記事から読んでいただくことをおススメします。
この記事は筆者の体験をもとに書いていますが、日時や細かな状況など、個人を特定される恐れのある事柄にはフェイクが混ざっておりますことをご了承ください。
逮捕されて失ったもの
当たり前のことなんですが、逮捕されるといろいろなものを失います。プライドを持って守っていたものほど、逮捕によって跡形もなく消えていきます。
仕事
私の場合、失って一番大きかったものは仕事でした。逮捕されたことが実名報道されてしまい、職場にもその事実は知れ渡ることになりました。
その結果、懲戒解雇されてしまったのです。
逮捕されたことで必ず懲戒解雇になるのかというと、それはケースバイケースのようです。
逮捕されても職場にその事実が知れることなく、仕事を続けられる場合もあるようです。
また、職務規定に懲戒解雇となる条件がどのように記されているかも大きいところです。
懲戒解雇というのはあくまでも雇用者の判断による制裁ですので、逮捕=懲戒解雇となるわけではありません。
ただ、あなたが社会的地位の高い立場にあればあるほど、実名報道される可能性は高くなり、また、その結果として懲戒解雇は免れないと思われます。
筆者の場合は地域の報道機関ではありましたが実名報道されてしまい、職場の雰囲気的にもパワハラ気質なところもあったので、有無を言わさず懲戒解雇でした。
(報道を見ていると、警察官などの場合は、その限りではないようですが・・・)
社会的な信頼
盗撮という犯罪行為に手を染める前の筆者は、自分でいうのも変ですが、職場ではかなり仕事ができる人間だったと思います。
上司との関係も良好で、割と幹部クラスの方とも職場内外問わず定期的の交流していましたし、他人よりも先に情報を仕入れてバリバリ仕事をしていました。
ところが、逮捕後にスマホが手元に戻ってきてみると、そういった人たちはほぼ全員、連絡が取れない状況になっていました。
私の事件の報道があった日に、波が引いていくように一斉に消えていました。
彼らも自分たちの身を守らなければなりません。パワハラ気質のある職場でしたから、私と職場外で頻繁に交流していたことが上層部に知れ渡ると、恐らく職場内での立場が危うくなるでしょう。
ですので、彼らの行動は理解できます。しかし、わかってはいても私の心はえぐられます。
それでも、元の職場での信頼をなくすだけであれば、それほど大きな痛手ではないかもしれません。
逮捕され、実名報道されてしまうと、社会的な信頼は一気に失われます。
特に、再就職は困難を極めます。
筆者も就職活動を始めて1カ月の時点で80社の求人に応募し、すべて不採用でした。
どれほど有能であったとしても、逮捕、懲戒解雇というのは、それまでの実績をすべて無に帰してしまうものなのです。
逮捕は社会的な抹殺を意味します。懲戒解雇は社会人にとっての死刑宣告のようなものです。この2つを同時に食らってしまったら、社会復帰への道は想像を絶する険しさになってしまいます。
車、旅行など、自分が大事にしていたもの
仕事を始めて安定的な収入を得たことで、車だったり旅行だったり、それなりに人生を楽しんでいました。
車は一応、外国のメーカーのものを乗っていました。乗りやすい車ではなかったですが、気に入っており、車に乗る時間は至福の時間でした。
逮捕されて収入が無くなったとき、まず失ったのはその車でした。
弁護士費用や当面の生活費を工面するために、売らざるを得ませんでした。
手放すことになった日の夜は、わかっていても落ち込みました。
また、私が逮捕されたのは、妻と結婚してからもうすぐ1年というときでした。
実は、逮捕された数日後に新婚旅行に行く予定でした。
それも、逮捕されたことで消え去りました。
私も妻も、めちゃくちゃ楽しみにしていました。
それが、私の愚かな犯罪行為のせいですべて消えました。
悪いことをすれば、そういった形で自分に返ってきます。大事な時に、最悪のタイミングで逮捕されてしまうのです。やっぱり神様は見ているんだなと思います。
こんな状況になったにもかかわらず、妻はこれからも一緒に生きてくれると約束してくれました。
一生かけて、妻に返さなければならないものができました。
逮捕されても残ったもの
逮捕されて残ったものもあります。
一番は、盗撮で逮捕という死ぬほど愚かなことをしでかしたにもかかわらず、今でも支えてくれる家族です。
まずは、妻をおいて他にいません。
逮捕後、弁護士を雇ってくれたり、家族との間を取り持ってくれたり、彼女がいなければとっくに私は人生をあきらめてしました。
人知れず失踪していたか死んでいたか、どちらかでしょう。
こうやって今、ブログを書いていられるもの彼女のおかげです。
また、自分の親兄弟、妻の両親にも一生頭が上がりません。
特に義理の母には、感謝してもしきれません。釈放されたとき、妻と一緒に私のことを迎えに来てくれました。
それから、何回も家に来てくれ、料理をふるまってくれ、温かい言葉をかけてくれ、本当なら恨まれても仕方がないのに私の味方になってくれています。
妻のことを幸せにするという約束を守るためにも、私は生きていかなければなりません。
また、逮捕前に私のことを慕ってくれていた人の中にも、変わらず接してくれる人が何人もいます。先述のように去っていった人もいますが、私のことを心配して連絡をくれる人もいます。
そういった人たちに、「自分はちゃんとやり直せたよ!」と言える日まで頑張ろうと思います。
再起の道は絶望的に険しいです。それでも、本気でやり直したいと思っている人を救ってくれる人がきっとどこかにいるはずと信じて、死ぬ気で頑張ろうと思います。
コメント
コメント一覧 (6)
僕も、逮捕され実名報道をされて現在に至ります。
反省をしてもしきれず、本当に悔やむばかりです。
お互いに負けずに頑張りましょうね
やり直し人生
が
しました
僕も同様に盗撮逮捕されました。僕は当時学生でしたが20歳の退場日が近いこともあり成人の手続きで罰金刑となりました。反省してもしきれません…
しかし、唯一救い?だったのが犯行当時が19歳だったので資格制限は無いとのことでした。じっさいのところは暗黙の了解などでどうなるかわかりませんが、自分の勝手な欲望でしてしまったことを反省し悔い改め、唯一の希望の光を信じていまは夢である国家資格の取得を目指しています。
長文になりすみません、お互い頑張っていきましょう!
やり直し人生
が
しました
私も社会に復帰できるだろうか・・・。
やり直し人生
が
しました