お読みいただきありがとうございます。
もし、このブログに初めてお越しの方は、まず下記の記事から読んでいただくことをおススメします。

この記事は筆者の体験をもとに書いていますが、日時や細かな状況など、個人を特定される恐れのある事柄にはフェイクが混ざっておりますことをご了承ください。



弁護士さんがしてくれたこと

筆者が初めて弁護士さんにお会いしたのは、逮捕翌日の夜でした。
留置場での接見になりましたが、心強い味方がついてくれたこと、そして何より心配して弁護士をお願いしてくれる家族がいたということに、心底救われました。

弁護士さんは、私の生活状況や家族の状況、逃亡の恐れがないことなどを書面にまとめて、裁判所の方に申し入れをしてくれていました。
そのおかげで、勾留期間も3日で済むことになり、早期に自宅に戻ることができました。

自宅に戻ることができたので、その後の示談交渉なども、精神的・時間的な余裕を持つことができました。
仮に勾留されていたとしたら、謝罪文を書いて、それを弁護士さんに確認してもらって、何かあれば修正して…といった作業も、かなりの手間を要しただろうと想像します。

示談交渉は、すべて弁護士さんがやってくれます。
幸いにも、被害者の方が示談に応じてくださり、逮捕の翌週には示談が成立しました。

その他にも、懲戒解雇で関係が悪化してしまった職場とのやりとりなど、こちらだけでは話し合いが難しくなってしまったところにも間に入っていただいたり、心療内科を紹介してくれたり、さまざまな場面でお世話になりました。


弁護士費用

弁護士さんは、愚かにも逮捕されてしまった人にとっては頼りになる存在ですが、もちろん高額の費用が掛かります。
はじめにざっくり申し上げておきますと、筆者の場合、いろいろと合計して250万円近くかかりました
ただ、費用は弁護士事務所によってさまざまに設定されているようですし、犯してしまった罪の内容によっても金額は変わってくると思います。
とにかく、一刻を争う事態ではないかと思いますので、まずは盗撮事件や刑事事件に強い弁護士さんを探して相談してみることが良いと思います。

費用の内訳

弁護士費用と一口に言っても、内訳があります。
以下、筆者の事例ではありますが、参考になりましたら幸いです。
(税抜きで書いています。)

着手金

弁護活動を始めてもらうためのお金です。
筆者の場合、すでに逮捕されていたこともあり、80万円ほどかかってしまいました。

成功報酬

筆者が利用した弁護士事務所では、前科が付かなかった場合や示談が締結された場合など、その実績に応じて成功報酬を支払う形になっていました。
筆者の場合、勾留を阻止してもらい、不起訴にしてもらったということで、100万円ほどの成功報酬になりました。

日当

弁護士さんの出張費用です。日当は、出張にかかった時間によって決まっているようです。
例えば、警察署に接見に来てもらったり、示談交渉に行ってもらったりしたときに発生します。
出張にかかった時間で決まってくるため、弁護士事務所の場所によって、費用がかなり変わってくるのではと思います。
筆者の場合は、接見や示談で日当の合計が20万円ほどになりました。

示談金

被害者の方にお支払いする示談金です。
相場は10~50万円と言われました。(ここは、筆者の金額は伏せさせてください。)
もちろん、状況によってはもっと高くなることもあるでしょうし、場合によっては示談に応じてくれないこともあると思います。
誠心誠意の謝罪を行い、幸いにも示談に応じていただけることになったら、しっかりとお支払いしましょう。

まとめ

弁護士さんは、逮捕されてしまった人にとっては非常に強い味方です。
しかし、高額の費用が掛かります。筆者の場合は、250万円もの費用がかかりました
もちろん、ケースバイケースですので、これ以下になることも、これ以上になることもあると思います。
罰金刑になってしまえば、当然、それも支払う必要があります。

お金がないという場合は、国選弁護士(国の費用で弁護士を雇う)にお願いすることもできますが、資産が50万円以上ある場合には、それもできません。

身近な人が逮捕されてしまったら、何をしていいのかわからないと思いますが、まずは弁護士さんに相談してみることが良いと思います。相談だけであれば無料というところも多いです。
そして、何にどのくらいの費用が掛かるのか、しっかりと確認してください。

そして、もし仮に、あなたが今も盗撮をしてしまっている人だというならば、自分のしていることの愚かさを良く考えてください
近い将来、あなたが逮捕されると、お金の面だけでもこれだけのものを失います。
しかもこれは、あなたが失うものの一部にしかすぎません
私がそのことに気づいたのは、逮捕された後でした。手遅れでした。
でも、あなたはまだ間に合います。
今であれば、失うものも少なくて済みます。
盗撮などというバカなことはやめて、自首してください。