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もし、このブログに初めてお越しの方は、まず下記の記事から読んでいただくことをおススメします。
この記事は筆者の体験をもとに書いていますが、日時や細かな状況など、個人を特定される恐れのある事柄にはフェイクが混ざっておりますことをご了承ください。
はじめに
ご覧いただきありがとうございます。
この記事では、主に大切な人が盗撮で逮捕されてしまったという方に向けて、逮捕された直後の動きについて、その流れをお伝えするとともに、大切な人のためにあなたがすべきことについて、筆者なりの視点でアドバイスできればと思っています。
別記事にも書きましたが、逮捕されてしまったらその後の72時間が非常に重要になります。
大変な状況の中であたふたして何も手につかない状況かもしれませんが、できる限り早く動くことが解決への一歩です。
逮捕後の状況
結論から申し上げますと、最初にあなたがすべきことは、盗撮事件や刑事事件に強い弁護士をネットなどで検索し、できる限り早く相談に行くことです。
逮捕されてしまうと、当人は、まず3日間、警察署内にある留置場に入れられることになります。
筆者の場合、
- 1日目・・・警察署へ連行→取り調べ→逮捕→留置場へ
- 2日目・・・引き続き、留置場。この間に再び取り調べ。夜に弁護士に接見。
- 3日目・・・検察庁で取り調べ。裁判所で勾留質問。その後、釈放が決定。
という流れでした。
この3日間、もちろん家族とは会えません。
唯一、外との接点が持てたのは、2日目の夜の弁護士さんとの接見だけです。
逮捕されて次の日に、妻が弁護士を依頼してくれ、そのおかげで3日目の夜には釈放されました。
弁護士とのやりとり
弁護士さんは、妻から私たちの生活状況などをヒアリングして、早期に釈放してもらえるよう裁判所に働きかけてくれました。また、釈放後の私の行動についても、証拠隠滅をしないなどの誓約書を作成してくれ、それも裁判所に提出してくれました。
また、今後の流れや対応策についてまとめられたブックレットを差し入れてくれました。
また、妻の状況や様子など、知りたかったことも教えてくれました。
弁護士さんと話せたことが、(もちろん自業自得ですが)逮捕されて絶望的な状況の中で、希望を与えてくれました。
やはり、こうした非常事態には、専門的な知識を持っている人に味方になってもらうのが一番です。
とはいっても、弁護士を依頼すると費用も掛かりますので、その目途をつけなければいけないことも確かです。
お恥ずかしことに、私も貯金だけではまかなうことができず、親に融通してもらって何とか費用を支払うことができました。
もちろん、弁護士を依頼したからといって、必ず3日後に釈放されるとは限りません。
犯行内容や本人の性格、証拠隠滅の恐れなど、いろいろな状況が考慮されます。
ただ、弁護士さんが入ってくれなければ、こんなに早く釈放されることはなかったのではないかと思います。
釈放後の対応
もし無事に釈放されたとしても、それは贖罪と反省へのスタートです。
また、無罪放免になったわけでもありません。
しっかりと反省し、再犯しないこと、そして人生をやり直すことが大切です。
釈放後、取り組むべきことは、おおよそ次の通りです。
- 被害にあわれた方への謝罪と示談
- 警察・検察への取り調べへの協力
- 再犯をしないための具体的行動
- 実名報道された場合は、その対応を検討
- 職を失った場合は、再就職の活動
被害にあわれた方への謝罪
まずは何よりも早く、被害にあわれた方への謝罪です。そして、示談に応じてもらえるよう、誠心誠意対応することです。
盗撮事件の場合、示談が成立するかどうかが、その後の検察による起訴・不起訴の判断に大きく影響してきます。
示談交渉は、すべて弁護士さんを通じて行うことになります。しっかりアドバイスをしてもらって、すすめていきましょう。
最近は、弁護士さんとのやりとりもラインを通じて行うことも多いようです。私も、主要なやりとりはすべてラインで行いました。ただ、盗撮で逮捕されると確実にスマホは押収されていると思いますので、家族を通じてやりとりすることになるでしょう。
警察・検察での取り調べ
釈放後も、警察や検察での取り調べがあると思います。呼び出しには確実に応じましょう。
予定はある程度考慮されると思いますが、積極的に応じていく姿勢が重要だと思います。
再犯しないための具体的行動
また、再犯しないための具体的な行動をとることも、場合によっては必要かと思います。
筆者は心療内科を受診し、再犯をしないためのカウンセリングを受けました。
これも当然費用がかかりますが、もう再犯しないという意思をしっかり示すためにも行くべきだと思います。
状況にもよりますが、具体的行動をとることで弁護士さんが検察の方に再犯防止に積極的であることを伝えてくれることもあるようです。
実名報道と再就職
正直、ここが一番難しい部分であると思います。
筆者も実名で報道されています。
今でも本名を検索サイトに入れると、事件関係の内容がでてきます。
報道機関の公式的なニュース記事というのは、2カ月もすると消えていたりします。
ただ、そうした記事を転載し、個人のブログ等で記事にしている人たちがいますので、そうした記事は残り続けることになると思います。
こうした情報は、再就職をするときなどに大きな影を落とすことになると思います。
もちろん、自分がしでかしたことが原因なので、受け入れていくしかありません。
ただ、これについても弁護士さんが相談に乗ってくれると思います。
費用が掛かりますが、見えにくくしたり(逆SEO)、消したりすることもできるようですが、筆者はそこまでしていません。
別記事でも紹介していますが、再就職については以下のブログが役に立ちます。
まとめ
大切な人が逮捕されてしまったら、まず一刻も早く弁護士さんに相談しましょう。
メリットとしては、当人が早く釈放されれば、その後も対応も時間的・精神的な余裕が持てます。
また、特に被害にあわれた方との折衝など、弁護士さんに間に入っていただかないと進まないこともありますし、その他のことでも相談に乗ってくれます。
加害者側にとっては、最も心強い存在です。
デメリットとしては、やはり費用面です。決して安いとは言えない金額になり、経済的負担は大きくなります。
特に、事件の影響で収入が途絶えてしまうこともあるかと思いますので、ご家族からの支援も必要になってくるかもしれません。
もちろん、犯罪行為を行ったことは、許されることではありません。
筆者の自戒の念も込めて言えば、犯罪を犯し逮捕されたことを一生背負い、反省していかなければなりません。
しかし、もしその人があなたにとって大切な人なのであれば、一度でいいですので、手を差し伸べてあげてください。
身近に支えてくれる人がいることが、もっとも再犯の抑止力になるのではないかと思っています。
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