はじめに
お読みいただきありがとうございます。
このブログでは、盗撮という卑劣な犯罪行為をはたらき逮捕されてしまった私の体験を中心に綴っています。
(ブログ立ち上げの時点で事件はすでに終結しており、また、あえてかなりのタイムラグを取らせていただいております。個人の特定を防ぐため、日時や細かい状況などはフェイクが混ざっておりますことを、予めお断りさせていただきます。)
もちろん、たくさんのご批判があると思います。「盗撮犯が偉そうに語ってんじゃねーよ!」とお思いになる方もいらっしゃると思います。そのようなご意見はもっともであり、真摯に受け止める所存です。
そうした中でもこのブログを立ち上げた主な目的は、以下の3点です。
- 被害にあわれた方への謝罪の気持ちを忘れず、自分の愚行を振り返り、反省し、再犯を防止するため
- 盗撮という犯罪の愚かさを伝え、ひとりでも多くの加害者を減らし、そして被害にあう人をひとりでも減らすため
- 同じような過ちを犯してしまった人の支えになりたいと思っている人、そして自分の犯罪行為と真摯に向き合いながら人生をやり直したいと考えている人とともに前に進むため
おそらくこのブログをご覧になっている方は、盗撮という犯罪に絡んだ問題に直面されている方ではないかと思います。大切な人が突然盗撮で逮捕されてしまった方、盗撮で逮捕されてしまった方、今まさに盗撮行為をしてしまっている方…など、様々な立場の方がいらっしゃると思いますが、このブログが何かのお役に立ちましたら幸いです。
繰り返しになりますが、盗撮というのは卑劣な犯罪です。このブログは、盗撮行為を助長したり、擁護したりするような意図は全くありません。ひとつでも多く、盗撮という犯罪を減らし、さらに同じような問題に直面している人の一助になりたいとの思いから始めました。なにとぞ、ご理解をいただけますと幸いです。
以下、いくつかのパターンを想定して概要や簡単なアドバイスを載せています。この記事を読めば、ひとまずは知るべき情報がわかるようにしているつもりです。
もし、より詳しい情報が必要な方は、各項目のリンクをたどってみてください。
自分や大切な人が盗撮で逮捕されてしまったら
大切な人が盗撮で逮捕されてしまったとき
旦那さんや彼氏さん、息子さんなど、大切な人が盗撮で逮捕されてしまったら…
突然の出来事でどうすればいいのかわからず、あたふたしてしまいますよね。
しかし、もしあなたが今、そのような状況に直面されているなら、一刻も早く動くことが大事です。
というのも、逮捕後72時間というのがひとつの山場だからです。
まずは、盗撮事件や刑事事件に強い弁護士に相談すべきです。
筆者の体験から言いますと、盗撮事件の場合、被害者の方との示談も大切になってきます。
72時間以内に弁護士さんに動いてもらい、そこで釈放されれば在宅事件になります。
あなたの大切な人が自由の身になるだけでなく精神的な余裕もでき、示談も進めやすくなります。
一方、72時間後に勾留が延長されてしまうと、最大でそこから20日間は出てこれないので、不安も大きくなると思います。
ただし、弁護士を依頼すると、もちろんそれなりに費用もかかってしまいます。
一刻も早くあなたが大切な方にお会いできることを願っています。
盗撮で逮捕されたあなたがこれからすべきこと
もしあなたが盗撮で逮捕され、今、このブログを見ているとしたら、おそらく自分の人生に絶望していると思います。
おそらく多くの友人を失い、場合によっては大切な人も仕事も失っていることでしょう。
筆者も事件を起こしたことで、仕事を懲戒解雇になってしまいました。
しかし、下を向いてばかりもいられません。自分の犯した罪と一生向き合いながら生きていくことこそ、これから私たちがやるべきことだと思います。
まず、今回の事件についてはしっかり反省し、警察の取り調べなどにも真摯に応じていくことが大切だと思います。そして可能であれば弁護士さんにお願いして被害者の方に謝罪をし、示談も進めていく必要があります。事件は永遠に続くわけではありません。いつか必ず終わる時が来ます。
筆者が弁護士さんや体験談などから調べたところ、逮捕から刑事処罰が決定されるまで、約2カ月~4カ月、場合によっては半年ほどかかるようです。筆者の場合も、およそ2カ月以内で事件については終結していきました。
そしては絶対に再犯をしないことです。そのために、筆者は心療内科を受診しています。結果としては、受診してよかったと思っています。
もし、事件が原因で仕事を失ってしまっていたら、再就職もしなければいけないと思います。
また、交友関係が破綻してしまったり、場合によっては離婚など、孤独に苛まれているかたもいらっしゃるかもしれません。
筆者は幸いにも、妻や家族に支えてもらうことができています(もちろん、離れていった人もたくさんいます。)
それでも社会復帰していくためには、情報やネットワークが必要です。筆者は新しくツイッターアカウントを立ち上げて、同じような状況の人を探してつながってみました。筆者の場合ではありますが、これは想像以上に有益でした。
また、私と同じように体験談をブログにされている方もいます。
ピンチのときほど、情報収集は大事です。筆者のおすすめのブログを1つ紹介しておきます。
逮捕後、家に戻ってきたときに妻にこんなことを言われました。
「普通の大人になろう」
これが筆者の今の目標です。いろんな苦しい状況はあると思いますが、社会復帰を目指していきましょう。
盗撮を続けてしまっている方へ
もしも、今このブログを見ている方で、盗撮を続けてしまっている方がいたならば・・・
今すぐに自首することを強くお勧めします。それ以外にアドバイスはありません。
「バレなければ大丈夫」などと思っている方。
その前提が大間違いです。絶対にバレます。そしてあなたが逮捕される日が来ます。
悪いことをすれば警察に捕まる。こんな簡単なことも忘れてしまっているあなたは、正常ではありません。
筆者もかつてはそうでした。そして逮捕されました。ですので、断言できます。自首した方があなたのためです。
「すぐにやめられる」などと思っている方。
甘いです。そう思っている人ほどやめられません。
筆者も、ちょっとやってみて満足したらやめようと思っていました。でも、無理でした。
盗撮をやめる一番良い方法があります。自首することです。
「現行犯で逮捕されるようなことはしない」などと思っている方。
ちょっとネットを検索すると、現行犯以外は逮捕されないかのように書かれているものもありますが、筆者の体験からすれば、現行犯以外でも逮捕されます。
防犯カメラなんて、至る所にあります。余罪も調べ上げられてしまいます。これ以上の罪を重ねる前に自首してください。
突然逮捕されると、言葉では表せないくらい、人生のどん底を味わいます。
それは、このブログの筆者の体験談を読んでいってもらえばわかると思います。
変な言い方になりますが、自首するなら、弁護士さんに事前に相談すれば逮捕を回避できるかもしれませんし、仮に逮捕されるとしても職場への対策なども事前にできるかもしれません。
あなたが取るべき行動はひとつしかないということがわかってもらえれば、筆者としては幸いです。
さいごに
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。
さまざまな状況の方がいらっしゃり、そして、それぞれに抱えている問題は違うかもしれません。
もし、このブログが少しでもお役に立てているならば幸いです。
筆者もまだ社会復帰の途中です。これから険しい道が待っています。
二度と同じ過ちを繰り返さないために、そして支えてくれる人たちのために、頑張ろうと思います。
このブログを見て、同じように頑張ろうと、少しでも思っていただけましたなら、共に前に進んでいきましょう。
コメント
コメント一覧 (26)
布切れ一枚撮って興奮したり支配感を感じられる程度の感性なら生きてても意味ないよ
やり直し人生
が
しました
罪が軽くなる 弁護士に頼めばいい
加害者はそうかもしれません 解決すれば社会復帰すればいい 大体ブログをあげる時点で自分自身に甘いのでは?
被害者はいつまでたってもやられた恐怖感が無くなりません。普通に買い物もお出かけも出来ません
それくらい怖いのです
やり直し人生
が
しました
コメントいただきまして、ありがとうございます。
また、当ブログによって不快な思いをされたことと存じます。心よりお詫び申し上げます。
被害に遭われた方から見れば、加害者がどんな言葉を並べようとも「甘い」のは当然のことですし、返す言葉も見つかりません。
コメントを通じてにはなってしまいますが、ストレートなご批判とお怒りの気持ちを受けとめさせていただきたく思います。
やり直し人生
が
しました
私もかつて盗撮で逮捕されましたので、とても参考になります。
たしかに罪は罪で、自分のしたことや被害者の気持ちを忘れないことも勿論ですが、
それでも人生は続きます。
そこからどうやって社会に恩返しするかも、重要ですよね?
ブログに書く時点で甘いというご意見もありましたが、
甘いかどうかとは無関係だと思います。
やり直し人生
が
しました
家族として目を光らせて、やらないように見張っていたのにもかかわらずです。
今は落ち込んでいますが、また繰り返すのではと恐怖です。
家族は本当に辛いです。
自分たちも、自己肯定感がなくなり、
虫けらのように思えます。
大切な人を傷つけ、自分自身が大切にしてきたものも壊し、、それよりも全然知らない人のパンツが大事。
理解しようにも理解できません。
やり直し人生
が
しました
加害者が幸せになるには被害者の人生が回復することが前提条件だと思います。
苦しめた相手の人生が回復してないのに加害者が自分の幸せを求めるなんて身勝手すぎると思います。
警察に自首するのはもちろん当たり前。加害者が一番償わなければならない相手は被害者です。
刑に服したからって終わりじゃないと思います。罪は一生消えない。
やり直し人生
が
しました
こちらこそ、ご返信いただきありがとうございます。
お父様の「幸せすぎて、またやってしまった」という言葉、私に非常に重たく響きました。
ねこ様からこのコメントを頂いた直後に、別の方から「苦しめた相手の人生が回復していないのに加害者が自分の幸せを求めるなんて身勝手すぎる」というコメントを頂きました。
被害者の方はもちろん、家族もすごく苦しめたはずなのに、そのことを忘れて自分だけ「幸せすぎて・・・」なんて、ほんとに身勝手です。それでも、「棺桶に入って蓋するまで、見届けよう」というねこ様の思いを、お父様が真摯に受け止められることを切に願っております。
私自身は前回、今回とねこ様にコメントを読ませていただいて、私の家族が私に対してどんな思いを抱いて日々私に接してくれているのか、深く思いめぐらせる時間をいただきました。普通に接してくれていても、口には出さなくても、家族は私の事件のことで苦しんでいるのだと思います。事件から約2年になりますが、ねこ様と同じようにあの日以来止まったまま私と接してくれているのかもしれません。
それでも一緒にいてくれる家族の存在に感謝して生きていきたいと思います。当たり前のことなんですが、それにあらためて気づかされました。コメントいただけて、本当によかったです。
やり直し人生
が
しました
結局ネットで名前が分かり退職となりました。
前科があるとこれからどうやって生きていくんだろうって心配になりました。
何かしらサポートしたいと思いつつも、盗撮という罪の性質上難しいのかな。
とても歯がゆい思いです。
やり直し人生
が
しました
どの盗撮犯も捕まえようとした瞬間に逃げ出そうと抵抗し、最後まで本当に往生際が悪く、同姓から見てもとても気持ちが悪かったです。
後から知ったのですが、盗撮犯はスカートの中の布切れ1枚を隠れてコソコソと撮影して、そこに優越感を感じるそうですね。
生きていく価値もない程、小さな器量や自尊心だと感じました。
法が許しても、私は大事なパートナーを盗撮したあなた方のフルネームと居住地をTwitterで拡散し続けるのでお忘れなく。
やり直し人生
が
しました
やってしまった本人は消防士としてしっかりとした職についていたのにも関わらずです。
今の時代インターネットで情報の拡散が速いので恐ろしいですね。
今の時代に悪いことをするとどうなるのか、盗撮という行為を行い本人、被害者はどういう気持ちでこれからの人生を送っていくのかとても勉強になりました。
反面教師という言い方は悪いかもしれませんが、自分はこれからも真面目に生きていこうと思います。
やり直し人生
が
しました
今年になり。平凡な我が家にいきなりの警察からの連絡。しかも再犯という事実。絶望感しかなかったです。死にたくなりました。子供もまだ小さいのに。
勾留中に引っ越し、実家に戻りました。その後離婚手続き。本人は鬱になったようです。支えていくつもりはありません。ただ、私の両親も親戚に事情を話したらしく、気持ち悪がられ、私の居場所もないし、今後違う土地へ行き静かに暮らそうと思ってます。避けるように生活するのも疲れました。
子供は転校しましたが、登校拒否。
私の仕事探しも難航。貯金を切り崩す日々。
全てがうまく行かず、毎日なんのために生きているのか、生きて行くのかわからなくなってます。
当の本人からは自分の不調や新しい職場の愚痴などばかり連絡してくるので、嫌になります。
子供達が可哀想と離婚したことを攻めてくる人もいます。
家族みんなが苦しみますね。
時間が解決してくれるのでしょうか。。。
やり直し人生
が
しました
警察からの電話で半分信じられない気持ちでしたが、本人に詳しく話を聞くと、出会う前に盗撮で逮捕され前科がついていたこと、付き合って結婚するまでの間に再び盗撮を繰り返すようになり、私はそれらを知らぬまま結婚していたことを知り、彼にも彼の親にも裏切られた気持ちになりました。
結果、実名報道なく罰金刑の処分、職場には連絡がいき懲戒解雇、処分が決まるまでの間本人も鬱になりかけていたようです。
本人もやめたくてもやめられなかったことを知り、私自身も盗撮についてネットで調べ同じように悩む方がおられることを知り、彼への憤りや失念も実際ありましたが、彼と共に歩む道を決めました。
認知療法カウンセリングに通ってもらったり、GPSアプリやスマホチェックで監視をしておりますが、それでもまたあのときのように突然逮捕されてしまうのではと不安になることがあります。
彼自身も再犯したくないと思いながらも、状況がそろうと無意識に盗撮への思考に結び付いてしまうことがあるそうです。
彼の監視役として、妻として、女性として…信じすぎず疑う気持ちを持ち監視しなければと思う自分と、彼の更生を信じ共に歩む未来を期待してしまう自分と、女性として盗撮を許してはならない被害者の方のことを忘れてはならないという気持ちがぐるぐるしています。
自身のことでなければきっと、そんな夫とはすぐ離婚、一緒に暮らすなんてありえないと思っていたと思います。
知ったときは、親にも言えず友人にも言えず本当に辛かったです。
悩むことが多いですが、こちらのブログを拝見させていただき、私たち夫婦の進むべき道しるべとなったこと、深く感謝しております。
被害者の方にとっては私たちが前向きに進むことなど望まれないことかもしれませんが、同じ境遇の方からのお話をまた色々ときかせていただきたいです。
やり直し人生
が
しました